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中年向け読書のススメ [読書]

今さらながら太宰治にはまっています。

実は高校時代の国語教師(男性)が太宰治大好きで、
桜桃忌の話とかよくしてくれました。
残念な事にわたしはこの教師が嫌いでして、
なぜなら非常に自分に酔っちゃうタイプの人間だったからなのですが、
太宰治を好きな人はこういう輩なんだって、
勝手に決めつけてしまって、読まず嫌いになっちゃったのです。

まあ本当のことを言えばそんな私こそが、自分大好き人間で、
太宰ワールドにはまり込む事は予感大だったので、
「君子危うきに近寄らず」的浅薄な発想から、
教科書程度の知識以上は探索致しませんでした。

若い人に支持されると言われている太宰ですが、
いやいや中年が読んでも非常に面白い。
もし若い頃私が読んだら「人間失格」に代表される
筆者の繊細さばかりに気をとられ、
私生活と作品を混同して解釈してしまいそうですが、
今読むとすごく狙って創って書いているかがわかる。

それまで私が太宰に抱いていたイメージ
「自分のことをわかってほしい人が書く文学」は見事打ち砕かれ、
「読む人を煙に巻くほど遊び心を持ちながら書いてる文学」
へと変わりました。

今読むとですね、
「駆込み訴へ」とかすごく面白いし、
「走れメロス」も照れずに読めます。
彼の私生活もたいへん興味深いものがありますが、
客観的に作品と分けて読む事ができるのは、
大人になって読んだからなのでしょう。
女性としての視点から彼を取り巻く女性陣を
見る事ができるのも、大人になった今だから。
そして何よりも太宰が死んだ年齢近くになった今だからこそ
読んで面白いと思うのです。

しかしながら、もし高校時代の国語教師がすごい美男子だったら、
私も若い時に太宰に心酔していたかもしれませんね。
なーんてね。
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